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会社を辞めて旅に出た ~いつのまにか雲南定住~

会社を辞めて旅に出た ~いつのまにか雲南定住~

アカ族(ラオス)

アカ族(ラオス)

アカ族の女性
アカ族の少女

 チベット・ビルマ語族に属し、中国(雲南省)、ミャンマー、ラオス、タイに住んでいる。その存在感のある、コインや丸い金属片で飾った頭飾りは一目見ただけで強く印象に残る。アカ族の村の入り口には神聖な門があり、村への出入りはその門を通らずに脇を通らねばならない。村の中にはブランコ祭りのときに使う大きな木で作ったブランコがある。タイのバンコク(カオサンロード界隈)やチェンライのナイトマーケット周辺、ラオスのムアンシンには彼女たちが旅行者相手にハンディクラフトを売っている姿を見かける。彼女たちのアクセサリーに興味があっても、オリジナルを買うような行動は控えてほしいと思う。また、彼女たちアカ族の売り子たちは、時としてしつこいように感じることもあるだろうが、そのような時でも無視をせず口元に笑みを浮かべて対応したいものだ。

アカ族(ラオス)の村を訪れるには

 タイ北部チェンライ周辺にもアカ族は住んでいるが、どうせ訪れるならラオス北西部のムアンシン周辺をお薦めしたい。ムアンシンへはラオスの首都ビエンチャンからは、バスを使うとルアンパバン・ウドムイサイ・ルアンナムターを経由して数日かかる。飛行機を利用する場合はルアンナムターまで行きそこからムアンシンまでバスで約2時間弱。ムアンシン周辺の旅行者がよく訪れる村では村人が旅行者慣れしていることは覚悟したい。もちろん、「ハンディクラフトを買ってくれ」との攻撃もある。できればムアンシンにハンディクラフトを売りに来ているアカ族のオバチャンから一つ二つくらい買ってあげて仲良くなり、彼女たちが村に帰るときにお願いして一緒についていくのもいいだろう。村で家に招かれてお茶等を出してくれたときに備え、予めちょっとしたプレゼント(日用品とか食料etc)とか用意した方が良いかと思う。

路上で会ったアカ族の子供たち



<アカ族の村を訪れて思ったこと>

新年のお祭り  ムアンシン周辺のアカ族の村を訪れたとき(宿の情報ノートを参考に出かけた)は、村人からハンディクラフトを買ってくれとかで、彼らとの交流を持てなかった。実際、こちらが一方的に彼らの村に押しかけたわけだから、それは無理もないことだろう。彼らにとっては、「変な奴がまた来やがった。ハンディクラフトでも買ってくれないかな」というところではないか。その後シェンコック周辺のアカ族の村を訪ねたときは、ちょうど新年のお祝いのときで、その夜は彼らと飲んで踊って楽しむことができ、私のアカ族の人々への印象は全く変わった。ちなみに、この村は旅行者が訪れるような村ではなかったため旅行者に対する偏見もなく、客人として扱われたのではないかと思う。まあ、たまたま村を訪れたときに村長の家に呼ばれたということも大きかっただろう。

 ラオスの少数民族の中でもアカ族は貧しいといえるだろう。確かな現金収入を持たない彼らが、今後ラオス経済の発展及び外国文化の流入に伴いどのような影響を受けるか心配なところだ。

アカ族の女性(シェンコック周辺の村で)アカ族の女性(ムアンシンのマーケットで)


<アカ族の頭飾りについて>

 アカ族の女性が被る頭飾り(帽子のようなもの)について、ガイドブックには「寝るときも外さない」とか書かれている。実際どうなのか?残念ながらそのような状況に居合わせたことが無いので真実は分からない。しかし、一度だけアカ族のある女性が頭飾りを外しているのを見たことがある。それは、頭飾りを洗濯する時だった。
 ラオスのムアンシンからシェンコックへ行く途中のドン・グネン村(Ban Dong Gneng)で休息をとっていた時、付近の家の土間でアカ族のオバチャンが頭飾りを外してそれを盥で洗っているのが見えた。彼女にお願いしてそばに寄らせてもらいよく見たところ、アカ族の頭飾りはそれぞれのパーツ毎に分解できるようになっていることがわかった。外見では、頭に被る布の帽子とその頭飾りが一体化して見えるが、実は分解でき、このようにちゃんと洗って清潔に保てるようにしてあるのだ。また、黒のプリーツスカートも一緒に洗濯していて、こちらの方は洗濯の後、干す前に一折一折指で細いプリーツを作っていた。これはこれでなかなか大変な作業だ。  最後に彼女にお願いして(もちろんお金を払わずに)、写真を撮らせてもらったのがコレというわけだ。 頭飾りを洗うアカ族の女性パーツ毎に分解された頭飾り



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